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―――週末、泉邸。 ズキューン、バキューン、ティウンティウン 「あっ、くそっ、またやられたっ!」 こなた「ふふーん、精進が足らんよキミ~」 「もう一回!今度こそ勝つ!」 こなた「ふははは、何度でもかかってきたまへ~」 かがみ「・・・飽きないわねーあんたら・・・」 みゆき「ふふっ、いいですよねこういうの」 つかさ「どんだけ~★」 かがみ「・・・つかさも飽きないわね・・・」 ガチャッ ゆたか「・・・みなさん、おやつにしませんか~」 こなた「おぉっゆーちゃんナイス!とゆーわけで一旦休憩~」 「くそー。負けっぱなしで休んでなんかられるか、修行だ修行!」 ゆたか「ダメですー。休憩しましょう先輩っ」 ギュッ 「こ、小早川さん!?」 ゆたか「えへへっ///、こっちこっち」 「え、あの、ちょっ」 ゆたか「はい座って下さいっ。」 「あの・・・」 ゆたか「ぷぅ。早く座って下さいっ」 「は、はい・・・」 ゆたか「先輩は、飲み物何がいいですかぁ?」 「あ、あの、小早川さん」 ゆたか「コーラも、紅茶もオレンジジュースも有りますよ。」 「いやだから小早川さ・・・」 ゆたか「あ、先輩はコーヒー派ですか?だったらすぐに入れてきて・・・」 みなみ「・・・・・・ゆたか」 ゆたか「ぎくッ!!!」 みなみ「・・・近すぎ、離れて」 ゆたか「み、みなみちゃーん」 みなみ「ゆたか?」 ゆたか「は、はい~」 そう。 私は今日、母の用事をキャンセルして、泉先輩の家にいる。 母は悲しんではいたが。 でも『好きな人と一緒にいるため』と言ったら目を輝かせていたから、気にしなくていいと思う。 そんなわけで、私は先輩の隣に腰を下ろす。 自然と、何の違和感もなく、先輩とくっついて、座る。 周りの人たちも、もう何も言わない、今朝からの風景。 ゆたか「う~、みなみちゃ~ん」 みなみ「・・・聞こえない」 ゆたか「ふえ~ん」 みなみ「泣いても許さない」 ゆたか「ぷぅ。みなみちゃんばっかりズルい」 みなみ「恋人だもの」 ゆたか「・・・うぅっ、告白はさせてくれたのにっ」 みなみ「好きになるのは自由。でも先輩の恋人は私。」 ・・・そう。 あの後、泣き疲れて二人眠ってしまった後。 実は、なんと、呼び出して、告白したのだ。 ゆたかが。先輩に。 私は、行かなかった。 先輩を信じていたから。 ゆたかを、信じていたから。 結果は、聞いていない。 聞く必要もない。 こなた「いーねー。ラヴラヴだねぇ。両手に花だねぇ。」 「あのね・・・こなたさん・・・」 こなた「ついでに私たちも攻略してみる?ハーレムフラグは立ってると思うよん?」 「やめて・・・」 こなた「特にかがみんとk」 ゴツッ かがみ「・・・殴るぞ」 こなた「だから殴ってから言わないでってばっ(泣」 かがみ「くだらないこと言ってるからよ。ほら、みなみちゃん怒ってるじゃない」 みなみ「いえ・・・私は・・・」 想像してみる。 ソファに座っている先輩。 ゆたかをひざにのせて。 右側に私。 左側にかがみ先輩。 背中からみゆきさんがしなだれかかって。 足元に泉先輩。 つかさ先輩がお茶を入れて。 ・・・すごく、頭に来た。 「い、岩崎さん?なんかオーラが・・・」 みなみ「駄目です」 「はぃ?あの、何を・・・」 みなみ「絶対駄目です」 「いや、だから」 みなみ「満足させますから」 「は!?いわ、岩崎さんっ!?」 みなみ「は、恥ずかしいですが、先輩が望むなら、何でもしますから」 「はい!?」 みなみ「だから、私だけを見て下さい」 「お~~~い!岩崎さんっ!!何を言っちゃってくれますか!?」 慌てる先輩。珍しく、私が主導権を握った瞬間。 ・・・だけど。 みなみ「・・・先輩は、こんな私は、キライですか?」 「えっ???」 空気が止まる。 ただのふざけあいだったはずが、私も先輩も、真剣な顔になる。 みなみ「私は、こんな嫉妬深い女です」 みなみ「先輩が、私を好きだって言ってくれた頃の私なんて、消えて無くなってしまうくらい」 みなみ「きっと、もっと嫉妬深くなります」 みなみ「先輩を、困らせます」 みなみ「先輩が、好きです」 みなみ「たとえ嫌われても、好きです」 みなみ「嫌いになんて、なりません」 みなみ「・・・先輩は、こんな女、キライですか?」 「岩崎さん。」 ―――抱き締められた。 強く、強く。 そして、優しい、声。 みなみ「・・・先輩」 「俺は、岩崎さんが好きだ。」 みなみ「・・・はい。」 「これから、たぶん、もっと好きになるよ。」 みなみ「・・・はいっ」 「だから、俺のことも、もっと好きになって欲しいな。」 みなみ「・・・はいっ!」 少しだけお互いの体を離す。 見つめ合う、私と先輩。 だんだんと、顔が、近付いて。 そして・・・ みなみ「・・・んっ・・・」 こなた「・・・あー、ゴホン。お二人さんお二人さん?」 「・・・はっ!!!」 みなみ「!・・・あっ」 驚いて、飛び退く。 振り返ると、周りは皆食い入るように私たちを見つめていた。 皆、顔は赤い。 当たり前だ。目の前で、いわゆる『ラブシーン』を演じられたのだから。 こなた「いやーアハハ///、滅多に見られないもの見せてくれたトコ、悪いんだけどねぇ」 つかさ「///こ、こなちゃん、凄く良い雰囲気だったのにぃ///」 かがみ「い、いや///・・・あれで正解でしょう、さすがに。」 みゆき「・・・は、はぅ////・・・素敵でした」 ゆたか「・・・うぅ~」 「あ、アハハハハハハ、ハ」 みなみ「//////」 私は、先輩が好き。 ゆたかも、先輩が好き。 きっと、他にも、先輩を好きな人が、できる。 ・・・選ぶのは、先輩。 そして、先輩を選んだのは、私。 私は、今まで通り先輩を好きでいればいい。 先輩に、好きでいてもらえるように、努力すればいい。 いつか、例えば、ゆたかを選んでしまう日がきても。 また、取り返せばいい。 それは、嫌な気持ちじゃない。 好き。 先輩も、ゆたかも。 これは、矛盾しない。 そう、これが――― 人を、好きになるということだから。
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恐れないで―― 逃げないで―― どんなに辛い事があってもそれだけは忘れないで―― 想い人―― 今私達は海へ向かっています。電車に揺られ、流れ行く景色を見ながら三泊四日の海への旅―― 結局あの買い物の後は喫茶店へ行って喋るだけでした SOS団の事、先輩達の昔話、チョココロネの頭はどっちか――これは泉先輩とかがみ先輩しか話してなかったけど 『みなみちゃんとみゆきさんって従姉妹だよね?』 そう言ったつかさ先輩は吸っていたストローを離した 淡い色のジュースから小さな泡が浮かんでは消える 『はい、小さい時から好意にしてもらいました』 『とっても可愛かったんですよ。お姉さんって呼んでいまして……本当の妹のようでした』 そうだったかな?みゆきさん 『その頃は泣き虫さんでしたよ』 恥ずかしいですね……小さい時の事なんて覚えていませんよ けれど一つだけ覚えている事が―― ~~~~~~~~~~ 「…ーい、みなみ?」 「ほっほう~寝顔も可愛いですなぁ」 バッ! 「!?」 キョ、キョン先輩?泉先輩も? あの、寝顔見ました!? 「そりゃ~見たに決まってるじゃないか~普段はクールな子が寝顔を見せるなんて……これも一つの萌え要素!」 「はいはい、早く下りるわよ」 「うぉっ、かがみん引っ張らないで~」 相変わらずですね…… 「ほら、見てないで下りるぞ。みなみ」 そういって背を向けたキョン先輩はたくましかった 「荷物は持ってやるよ、寝起きなんだろ?」 そう言うとキョン先輩は私の荷物を棚から降ろす。一週間分の荷物けっこう重いと思いますが ありがとうございます 「キョン、早くしなさい!みなみちゃんも急いで!」 黄色のリボンを風になびかせて、SOS団の団長――涼宮先輩の声が跳ぶ 天真爛漫という言葉がこれだけ当てはまる人も珍しいですね 「天真爛漫ね……アイツに三年間も振り回されてみろ、それが間違いだって分かるさ」 そうですか? 人の少ないホームを見る。『SOS団強化合宿』という名目で集められた私達―― ゆたか、かがみ先輩、泉先輩、つかさ先輩、みゆきさんを含めたSOS団員の皆さん 去年までは朝比奈さんという先輩がいたらしいけど……もう卒業して初期団員は涼宮先輩、長門先輩、古泉先輩、キョン先輩だけだ 「いい?これから合宿よ?遊びじゃないんだから、その覚悟が出来てない者は去りなさい!」 涼宮先輩の高らかな宣言があがった 「次の電車は二時間後だけどな」 「そこ!野暮なツッコミしない!」 辺りが静かなせいか何時もより涼宮先輩の声が透る 騒音は――もとより車が通る音、喧騒は全く――聞こえない。避暑地という言葉はこういうのを指すのだろう 心地よい風が頬を吹き抜ける、海の匂いが混じってどことなく懐かしい ……海辺に住んだ事はないけど 「そろそろ迎えの者が来ると思います。もうしばらくお待ちを」 そう言って古泉先輩は微笑んだ 「今回も新川さんと森さん、か?」 「ええ、その方が都合もいいかと」 辺りを見渡してみる 落ち着いた雰囲気でどことなく現代的な造りだ 少し古ぼけた掲示板には『7月7日、………』と書いてある。日付しか読めないが その時二台の車が駅の前に停まった。一台は白、もう一台は黒という両極端の仕様だ そして二台の車のドアが申し合わせたように開き、人が出てきた 「皆さんお待たせ致しました、今回あなた方の世話をさせてもらいます、新川です」 「同じく森と申します」 スーツで身を固めた初老の男性――新川さんと、メイド服を着た若い女性――森さんがそれぞれ自己紹介をした 二人の落ち着いた雰囲気が私達よりずっと大人という事を物語っている――この二人を知らないのは私とゆたか二人だけだった 「こちらこそ今年もよろしくお願いします」 いつもとは雰囲気が違った涼宮先輩が挨拶を行なった キョン先輩やかがみ先輩はそれを見て苦笑してたけど……理由は何となく分かります 「すいません新川さん、森さん。ちょっと待っててもらえますか?」 そう言うと涼宮先輩はクジと称した爪楊枝を取り出した 「なぁハルヒよ、新川さんと森さんが来る前にそういうのは決めとこうぜ」 「う、うるさいわね!ただちょっとバタバタしてて忘れてただけよ!」 「やれやれ……」 「文句言わない!」 そんなやり取りを私達は――新川さんや森さんも――笑いながら見ていた そうしてる時の涼宮先輩は楽しそうで思わず……嫉妬を感じた、それは自分のエゴというのは分かっている ただ、私もああなりたいと願っただけだ……その時は 「ほら、みなみちゃんもぼーっとしてないで引いて引いて!」 いつの間にかみんなはクジを引き終り、私の前には満面の笑みを浮かべた涼宮先輩がいた 「すいません……」 「じゃあみんないい?赤色がついたクジを引いた人は新川さんの車!それ以外は森さんよ」 クジを確認する……赤だ。他には 「赤色ね」 「こちらも赤色です」 「……」 かがみ先輩、みゆきさん、長門先輩、そして 「赤、だな」 キョン先輩だ という事は向こうはゆたかと泉先輩、古泉先輩とつかさ先輩、そして涼宮先輩……か 「古泉君と一緒だ」 「おや、つかささんも白ですか。でしたら荷物は持ちますよ」 「ううん、それは悪いよ……荷物結構重いもん」 「でしたら諦めましょう」 「じゃ、じゃあ少しだけ持って!」 「ふふ、分かりました」 そして二人は車へ向かってしまった。泉先輩は肩をすくめてやれやれ、と言っていたが それを見てゆたかが涼宮先輩に何か聞いていたけど――まあ、二人が付き合っているかどうか聞いたのだろう 「あっちは色々と大変そうね……」 「ゆたかがこなたとハルヒにいじられそうだな」 冷静ですね……二人とも そういえばこの二人どことなく似ているような…… そんな事を思っているとクジを見つめていた長門先輩が近付いてきた 「向こうに着いてから話したい事がある」 ?長門先輩が話したい事……何だろう 「じゃあ行きましょうか。新川さん、よろしくお願いします」 そういってみゆきさんは車に乗り込んだ。続いて長門先輩、私という順で 「キョン先輩、かがみ先輩何してるんですか?」 「いやっ、何でもない。かがみ、そろそろ行くぞ」 「うん」 随分話していたけど何を話してたんだろう……涼宮先輩がどうとか言ってたけど 二人が乗った後 「それでは出発します」 という新川さんの一言により車は走り出した 走っている時の音が殆ど発たない、お陰でキョン先輩やかがみ先輩、みゆきさんとも話しやすかった 長門先輩は終止厚い本を読んでいたけど……酔わないんだろうか 「到着しました」 どうやら一足先に森さん達は着いていたらしく、先輩達やゆたかは荷物を降ろしていた 「一年振りか」 車から降りキョン先輩が呟いた。その手には自分の荷物と私の荷物がさがっている あの、キョン先輩本当にありがとうございます 「これぐらいお安いご用だ」 「全く優しすぎるのもどうかと思うわよ」 「可愛い後輩の為だったらそれぐらいどうって事ないさ」 か、可愛いなんて…… 思わず自分でも頬が熱くなるのを感じる、何でこの人はサラッとこういう事を言うんだろう…… 横を見るとみゆきさんはいつものように微笑んでいた こういうところはお母さん譲りですね……みゆきさん 「では皆さん中へどうぞ」 各々荷物を持って中へ入った 「うわ……」 中はとても広かった、ホールがあり左右の階段が存在感を醸し出している ホール奥には巨大な絵画『神人』というタイトルの女の人と青い物体が書かれている ……どういうコンセプトなんだろう 「では私達は執事室で待機しておきます」 「何かご用命がございましたら何なりとお申し付け下さい」 こちらが鍵となります、と言って新川さんと森さんは下がった 部屋割を決めないと…… 「じゃあさっそく決めるわよ!」 そう言うと涼宮先輩はクジを取り出した……やっぱり爪楊枝だけどみんな黙ってそれを引いていた ある先輩は半ば諦めたような顔で、ある人達は顔を見合わせながら、またある人は顔を輝かせながら 「部屋割は一部屋二人づつだからね!みんなクジを確認して」 !男女混合ですか!?何か色々とマズいと思うんですが…… だけどそれを言わせない雰囲気がみんなから出ていたので言わない事にした こう思ってはみたものの……も、もしキョン先輩と相部屋になったらど、どうしよう…… クジは……緑だ、もう一人は―― 「あれ、みなみちゃんも緑?相部屋ね」 かがみ先輩だ。まあ現実は甘くないですよね…… 部屋割は ・涼宮先輩と泉先輩 ・みゆきさんとゆたか ・つかさ先輩と古泉先輩 ・長門先輩とキョン先輩 ・私とかがみ先輩 となった 長門先輩羨ましいです…… 「じゃあ各自部屋に行って夕食までゆっくりしてて」 そう言うとみんな返事をして部屋へ向かった、私もかがみ先輩と 「いきなりビックリしたでしょ?男女混合で相部屋なんて」 はい……去年の合宿もああだったんですか? 「そうよ。去年は三人で相部屋だったわ……ここね」 ある程度は予想してたけどやっぱり部屋は凄かった 落ち着いた雰囲気で窓から溢れる光がその部屋だけを絵から抜け出したかのように見せていた 「じゃあゆっくりしましょうか、ここに来るまでに疲れちゃったし」 そう言うとかがみ先輩はベッドに腰かけ、ふぁ…と小さな欠伸をした そういえば長門先輩が話があるって言っていたけど何だろう…… 「すいませんかがみ先輩、ちょっと長門先輩のところに行ってきます」 「あ、ちょっと待って。私も用があるの」 じゃあ行きましょう 長門先輩とキョン先輩の部屋は私達の三つ隣だ 廊下に出ると絨毯の匂いがした 長い廊下に赤い絨毯、ホテルのような造りと間違えられても仕方はないと思う コンコン…… 「どうぞ」 中に入ると長門先輩は本を読んで、キョン先輩は窓を開けていた その時窓からの光でキョン先輩が一層輝いてみえた 「この子に用事って あの事 でしょ?長門さん、キョン君」 かがみ先輩がそう言うと長門先輩はほんの――僅かに頷いた キョン先輩は何故だか不安そうな顔になっている 全く状況の飲み込めてない私にキョン先輩は口を開いた 「驚かないで聞いてほしい」 こう前置きしてから躊躇するように言葉を継いだ 「俺達の団長は……」 クソっ……と頭を掻いて 「 神 なんだ」 唖然とする私に窓から吹き抜ける風が頬を撫でた
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こなた「フッフッフ……我ら貧乳党は巨乳党に宣戦布告する事をここに表明します」 長門「します」 かがみ「長門さんまで……」 ハァ、とため息をつくかがみさん。だけどその表情は――あくまでも楽しげだ。親が小さな子どもに付き合う時の、そんな表情。何故だか私も みなみ「フフッ」 笑ってしまう。ほんの些細な日常の一コマに ――一時間前―― 私達は水着専門店に来ていた。この前の団長、もといハルヒ先輩の指示に従って。水着を買う為に ハルヒ「今年は何色の水着にしようかしら……」 かがみ「去年は赤だったし今年は青でいってみようかな」 ……正直に言って先輩達に嫉妬してしまう。 スタイルがこうまで違うと選べる水着だって限られてしまう。 そして自然に泉先輩、ゆたか、長門先輩、つかさ先輩、私とあまり胸の大きくないグループ。 それ以外の――凉宮先輩、かがみ先輩、みゆきさんの胸の大きいグループに分かれてしまった こなた「ぐぅぅ……貧乳には明日が無いのか……?」 つかさ「同じ姉妹なのに何であんな違うんだろ……」 長門「……」ペタペタ 自分の胸を再確認するのはやめてください長門先輩。 こちらも悲しくなってきますし何より共感しまくりです その時―― みなみ「ヒャッ!」 こなた「うーん、B……かな?」 ふいに泉先輩が後ろから手を回し胸を揉んできた。……あの、あまり長く揉まないでください…… こなた「ふむ」ペタペタ こなた「私よりあるな……」 そういうと泉先輩は長門先輩の方を向き こなた「ながもん、やっぱり貧乳党は私達とゆーちゃんの三人らしい」 長門「把握した」 なにやら打ち合わせをしだした。というより、いつからゆたかも貧乳党なるものに属したのだろうか というより三人だけとはつかさ先輩は含まれてないのか。つまり貧乳、普通、巨乳の三つに分かれてしまったという事か ……普通では無いのだけど…… つかさ「ねぇねぇみなみちゃん、こっちのやつとこっち。どっちが良いかな?」 みなみ「ええと……」 そういうとつかさ先輩は緑と白で彩られたワンピースと、白の水玉模様で彩られた水色セパレートをかざしてきた どちらかというとワンピースが似合うと思いますよ つかさ「じゃあこっちにしよ!みなみちゃんはどれにする?」 みなみ「私は……」 あの時買った本の内容を思い出す、確か……胸を上手く隠すような水着があったはず みなみ「タンキニのストラップレス、です」 つかさ「ストラップレスは上からの波とかに弱いよ?」 こなた「ポロリもあるよ☆」 い、いつ背後に回ったんですか?! こなた「それはおいといて」 こなた「おーい、かがみんとハルニャン、みゆきさん」 『おいといて』というジェスチャーをした泉先輩は何故か全員を集め始めた。……一体何をするのだろうか。だけど――あまり良い予感がしないのは確かだ かがみ「何よこなた。アンタ水着決めたの?」 ハルヒ「スクール水着はやめなさいよ。本当に小学生って思われるから」 凉宮先輩……泉先輩を子ども扱いしすぎですよ……ちょっと泉先輩ひきつりましたね こなた「フッフッフ……我ら貧乳党は巨乳党に宣戦布告する事をここに表明します」 長門 ゆたか「します」 ハルヒ「ちょっとゆたかちゃん!?」 かがみ「長門さんまで……」 二人とも泉先輩をスルーしないでくださいよ……あぁ、ゆたかもそんな胸張らないで こなた「手始めにみゆきさんの乳頂きます!」 言うが早く泉先輩はみゆきさんの胸をわしづかみにし――揉み始めた、何というか……これはさすがにみゆきさんも怒って良いと思いますよ みゆき「ちょっと、あまり……んっ……」 こなた「いやぁ、デかいですなぁ。何かマシュマロって表現がピッタリだよ」 泉先輩……セクハラですよ、完全に。目が据わってますし……かがみ先輩、止めた方が良いですか?あっ、グーはさすがに痛いかと…… ゴツッ! かがみ「いい加減にしなさい」 こなた「うぇぇぇん!かがみがぶった~、ながもんナデナデしてぇ!」 長門「……」ナデナデ じ、自業自得ですよ……少し可哀想だけど。――ゆたかどうしたの? ゆたか「う、うん、えっとね……えっと……みなみちゃんナデナデして!」 ゴハッ!と思わず咳こんでしまった……泉先輩がまだ長門先輩に頭を撫でられながらニヤニヤしてる……全くこの人は…… あのね、ゆたか。あまりそういう事は人前でしたら駄目なんだよ?だからね、そんな上目づかいで見ないで…… ……ナデナデ… ゆたか「えへへ、みなみちゃんありがとう!」 は、恥ずかしい……結局してしまった…… こなた「よくやったゆーちゃん!それを使えば人生はハーレムだ!」 かがみ「アンタはロクな事教えんな」 泉先輩には失礼ですがごもっともです。ゆたかも、将来こうなるのかなと思うと複雑な気分になってしまう。だけど、こうやってみんなと過ごしている――こんな些細な日常に みなみ「フフッ」 笑いも漏れる ハルヒ「ほら、バカ言ってないで水着買うわよ。タイム・イズ・マネー。時間は待っててくれないんだから!」 こなた「う、そうだった……」 そういって泉先輩は水着を選び始めた……私もそろそろ会計をしないと。青と白で彩られた水着、あの人の目に、止まればいいな……大切な想い人へ だけど少し――あの夢が引きずって――嫌な予感も拭えない。今はそれだけが、気がかりだ ゆたか「みなみちゃんどうしたの?」 ううん、何でもないよ。ゆたか。そうだ、この後何をするか聞いていないかな? ゆたか「ううん、何も聞いてないよ」 みなみ「そう……」 ハルヒ「この後ね……何しようかしら」 こなた「男子読んでカラオケ行こうよ!」 カラオケか……あまり人前では歌いたくはないけど…… ハルヒ「キョン?いまからカラオケ行くから店の前に来なさい!以上。え、谷口?うーん、まぁ仕方ないわね、良いわよ」 みゆき「あら?谷口さんも来るんですか?」 つかさ「じゃあ私古泉君呼ぶね」 この人達ってお互いにまさか付き合っているんじゃ…… こなた「残念ながらみゆきさんは谷口君とつかさは古泉君と付き合ってるよ」 こなた「余り物同士仲良くしようか………フッフッフ…………」 お、お断りさせてもらいます! という事は彼氏がいないのは私とゆたかと、凉宮先輩、長門先輩、かがみ先輩……か。 長門先輩はよく分からないけど つかさ「古泉君大丈夫だって」 ハルヒ「しまった……カップルがいるんだった……」 みなみ「キョン先輩は誰とも付き合ってないんですか?」 軽い気持で聞いたつもりだったのに―― かがみ ハルヒ こなた「付き合ってないわよ!」 物凄い勢いで否定された。それで安心した。あの人に彼女がいなくて良かった、と だけど――
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自分が、駄目な人間だということは知っていた。 家族以外とは、マトモに会話が出来なくて。 いつも孤立して、独りでいて、いつしか、そんな自分にも慣れてしまって。 ・・・それでも、少しは変われたと思う。 友達ができたから。守りたいと思える、大事な友達が。 ゆたかが、いてくれたから。 ゆたかのおかげで、私は少しだけ前に進めた気がする。 何人か、友達も増えた。優しい先輩たちとも知り合えた。 そして、・・・恥ずかしいのだけれど、その・・・好きな・・・人も、できた。 自分の世界が、瞬く間に広がって・・・まるで自分の体じゃなくなってしまったみたい。 だから、知ってしまった。 自分が知らなかった自分を。 知らなかった。 こんなにも、自分は、弱くて、・・・醜い人間なのだと言うことを。 そうして、先輩は私の隣に立って歩き出した。 近すぎず、遠すぎず。今の私と先輩を現しているかのような、曖昧な距離。 今はまだ、これでいい、とも思う。また、もう少し近づきたいな、とも思う。 どうしたいのかはよくわからないけど、不快ではない、恥ずかしいけど、心地よい悩み。 それが、ちくりと刺すような痛みに変わったのは、最近の話。 変わったのは私でもなければ、先輩でもなく。 ただ、ゆたかの居場所が変わっただけ。 今、ゆたかは・・・先輩の隣に。私の、反対側にいる。 会話も、先輩の周りが、大半を占めるようになった。 並びが変わった事に戸惑っているわけでも、中心から外れた事を寂しがっているわけでもない。 ただ、見えてしまっただけ。 今までは左右に見ていた二人を、同時に視界に入れた時に。 その中で、ゆたかが先輩を見ている眼を。 ・・・私と、同じ眼で・・・先輩を見つめるゆたかを。 いつからだろう。知ってしまったのは。 ゆたか「あ、先ぱーい!」 「あ、小早川さん、岩崎さん、こんにちは。」 優しい声。私の心を包み込んでくれるような、暖かい声。 みなみ「・・・こんにちは。」 ゆたか「こんにちは。今お帰りですか?」 「ああ、日直でね。こなたさんたちはもう帰ってるよ」 そう言って苦笑いするあの人の顔も、たまらなく愛しくて、つい見つめてしまう。 ゆたか「そうなんですかー。じゃあ一緒に帰りましょうか。 ・・・って、当たり前ですね。愛するみなみちゃんがいるんですしねっ」 「はは、そうだね」 時折交わす冗談は、私があわてるのを完全に分かっていて。何度言っても止めてくれなくて。 みなみ「ゆ、ゆたか・・・///」 ゆたか「あー、みなみちゃん照れてるー」 みなみ「//////」 「行こうか、岩崎さん」 みなみ「・・・はい。」 それでも、いや、だからこそ恥ずかしいくらいに、私はこの人が好きなのだと思う。
https://w.atwiki.jp/ryouohgakuen/pages/48.html
今、私はどんな顔をしているのだろう。 一番大切な友達から、自分の恋人のことが好き、と言われて。 怒り?憎しみ? ・・・それとも、恐怖? 色々混じり合って、よくわからない。 こんな気持ちは、予想してはいなかった。 だから、たぶんこんな顔。 ・・・戸惑いの、苦笑い。 みなみ「・・・ごめん」 ゆたか「・・・えっ・・・」 腕の中のゆたかが、私を見上げる。 その顔は、もうボロボロで。 みなみ「・・・私は、何をしたかったんだろう」 ゆたか「・・・・・・?」 ゆたかを、見る。 ゆたかも、私を見る。もう、眼はそらさない。 仮面も、必要ない。 みなみ「ゆたかが、先輩を好きだって気付いた時、苦しくなった」 みなみ「先輩がゆたかのことを好きになっちゃったらどうしようって」 みなみ「不安になって、怖くなって」 みなみ「どんどん、自分が嫌な人間になっていった」 みなみ「先輩は、私を選んだんだって」 みなみ「そんな、醜い優越感に浸って」 みなみ「先輩の隣にいるゆたかが、許せなくて」 自分の思いを、出来る限り口にする。 ゆたかは、口を挟まない。 じっと、ただ私を見つめて、聴いてくれている。 みなみ「今度は、ゆたかに対しても嫌な気持ちになってきて」 みなみ「いつも、世話をしてあげてる」 みなみ「先輩だって、ゆたかのことは厄介な後輩だって思ってる」 みなみ「ゆたかなんか選ぶ訳ない」 みなみ「そんなの、許さない」 みなみ「・・・そんな気持ちが、わいてきて。消せなくて」 みなみ「『違う。そんなこと考えてない。考えたくない』」 みなみ「『ゆたかは、大切な友達。先輩がゆたかを選んだなら、しょうがないんだ』」 みなみ「そんな風に、否定しようとしても」 みなみ「どんなに、振り払おうとしても、できなくて」 みなみ「このままじゃ、ゆたかのことを」 みなみ「・・・嫌いになっちゃう、って」 いつのまにか、私も泣いていた。 自分のため? ゆたかのため? きっと両方。 ゆたか「ごめん」 みなみ「・・・えっ?」 ゆたかが、口を開く。 その眼は、涙で溢れて。 でも、とても、キレイに思えた。 ゆたか「みなみちゃんが、こんなに苦しんでるなんて、思わなかった」 ゆたか「・・・こんなつもりじゃ、なかったの」 ゆたか「ただ、先輩の隣に入れたらいいや、って」 ゆたか「みなみちゃんも、それくらい許してくれる、って」 ゆたか「そんな、甘い気持ちで」 ゆたか「なんて、自分勝手で」 みなみ「・・・ゆたか」 ゆたか「聞いて」 圧されるような、強い視線。強い意志。 そうだ、私の言葉は必要ない。 次は私が聴く番。ゆたかの思いを、想いの全てを。 ゆたか「・・・私も、同じ」 ゆたか「悩んで、苦しくなって」 ゆたか「みなみちゃんに、嫉妬して」 ゆたか「こんな自分が嫌で」 ゆたか「こんな風に考えちゃう自分が、気持ち悪くて」 ゆたか「だから、考えるのをやめたの」 ゆたか「何も考えなければ、苦しくないから」 ゆたか「ただ、先輩の隣で、みなみちゃんのそばで」 ゆたか「楽しく笑って居れたら、それだけでいいや、って」 そうだ。 ゆたかは、笑っていた。 ふたりで私を、からかって。 先輩に、撫でられて。 触れ合う私たちを、見つめて。 それでも、ゆたかは笑っていた。 ゆたか「でも、結局それって、甘えだった」 ゆたか「みなみちゃんに、甘えて」 ゆたか「先輩に、甘えて」 ゆたか「何より、自分に甘えてた」 ゆたか「そんな自分のことだって、正当化しようとしてた」 ゆたか「みなみちゃんは、こんなに苦しんでたのに」 甘えてたのは、私だ。 ゆたかが先輩を好きなのを知って、勝手に嫉妬して。 見せつけていたのは、私。 許せない? 嫌な気持ち? 嫌われるかもしれない? 何様のつもりだ。 とっくに、嫌われていてもおかしくないんじゃないか。 ゆたか「・・・ごめんなさい、みなみちゃん。許してくださいとは言いません」 ゆたか「・・・もう、先輩の側にはいません」 ゆたか「想うことも、やめます」 ゆたか「願うことも、やめます」 ゆたか「だから、もう、苦しまないで」 ゆたか「みなみちゃんが苦しむのは、もう、嫌だから。」 みなみ「・・・・・・ゆたかっ!!」
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おれ 説明 トモコレ攻略のページにほぼ毎日コメントしている トモコレに詳しくて、大好きらしい IPを調べたら北海道の人でしたww なにかあったらどうぞ 名前 コメント
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放課後、教室にて。 ゆたか「・・・・・・」 みなみ「・・・・・・」 ゆたか「・・・・・・」 みなみ「・・・・・・」 ゆたか「・・・・・・」 みなみ「・・・・・・(汗)」 ゆたか「・・・みなみちゃん・・・それって・・・ちょっとまずくない?」 みなみ「・・・ぅ・・・やっぱり・・・?」 昼休みの後、私の様子がおかしいことを察知して訊ねてきたゆたかに、先ほどのことを相談することにした。 簡潔に言えば、告白、されたのだ。私が。 相手は他のクラスの一年生で・・・、一目惚れ・・・らしい。 ゆたか「・・・なんで、すぐ断らなかったの?」 みなみ「・・・ぅ・・・だから、その、なにがなんだか分からなくて混乱してる内に、行っちゃって・・・」 ゆたか「・・・みなみちゃん・・・」 みなみ「・・・ぅぅ・・・」 他に誰もいない教室で二人、頭を抱える。 ちなみに、先輩は今日用事があるらしく、先に帰るとメールが来た。 ・・・今日はその方が助かる、なんて考えた自分が、情けない。 みなみ「・・・ど、どうしよう・・・」 ゆたか「どうって・・・断らないの?」 みなみ「そ、それはもちろん。でも、どう言えば・・・」 ゆたか「・・・うーん・・・」 ゆたかが、視線を宙に漂わせる。 私は、逆に視線を地に伏せる。 少し考えた後、ゆたかが、一言。 ゆたか「やっぱり、正直に『恋人がいるからゴメンナサイ』って言うのが一番じゃないかな」 一番無難で、一番簡潔な答えをくれる。 私も、それが一番だとは思う。 でも。 みなみ「・・・やっぱり・・・そうかな・・・」 ゆたか「でも・・・『じゃあなんであの時言わなかったのさ?』って・・・怒られるかな?」 みなみ「・・・う」 そう。それが問題。あの時、あの場で言ったのならともかく。 一度時間を置いてしまうと、言いにくい答えでもある。 ゆたか「相手の人、凄く期待してるだろうし、凄く勇気のいることだったろうし」 みなみ「・・・ぁ・・・ぅ・・・」 ゆたか「それでしばらく待たされて、答えが『実は彼氏がいるからダメ』ってのも・・・」 みなみ「・・・うぅぅ・・・」 自己嫌悪。 やっぱり、情けない。少しは成長したつもりだったのに。 しかし、ゆたかの追い打ちは続く。 次の言葉が、私を・・・全力で打ちのめした。 ゆたか「・・・先輩が知ったら、なんて言うかな・・・」 みなみ「・・・っ・・・!!」 そう、それが一番恐れていること。 先輩が、どう思うか、どう感じるか。 先輩に、私の、先輩への想いを疑われること。 ―――それが、一番の恐怖。 みなみ「・・・ど・・・どうしよう、ゆたか」 ゆたか「・・・・・・」 私は、恐怖でひきつった顔で、ゆたかに訊ねる。 いや、もう『すがる』と言った表現の方が正しいかもしれない。 ゆたかは、私を見て。 一瞬、目を閉じて。 再び、私を見て。 ―――そして、笑顔。 ゆたか「大丈夫だよみなみちゃん」 みなみ「・・・ゆたか・・・」 ゆたかの、笑顔。 それは、最近良く見せてくれるようになった、 ・・・優しい、微笑み。 ゆたか「・・・先輩が、みなみちゃんを嫌いになることなんてないから」 ゆたか「だから、大丈夫」 ゆたか「今は、どうやって断るか」 ゆたか「それだけ、考えよう?」 ゆたかの、優しい声。私の中に染み込むような、ゆたかの優しさ。 最近、こんな場面が増えた気がする。 私が慌てて、ゆたかが笑いながら私を落ち着かせてくれる。 あいかわらず、体調を崩しやすいのは変わらないけれど。 ・・・きっと、もう、私なんかよりずっと大人。 みなみ「・・・うん」 ゆたか「じゃあ・・・断り方だけど・・・どうしようか?」 みなみ「それは―――で―――」 ゆたか「―――そう―――じゃあ―――」 顔を向き合わせながら、あれこれと意見を交換する。 時には真面目に、時にはちょっぴり変な答えを。 ゆたかは、やっぱり私のことのように真剣に考えてくれる。 私がその人と付き合えば先輩は一人になるのに。 ・・・なんて、冗談で言ったら怒られた。 勝負は正々堂々だよっ、って。 ・・・嬉しくてちょっと泣いた。やっぱり私は子供だ。 ゆたか「・・・うーん、やっぱり、何にも言わないで『ゴメンナサイ』ってだけ言うのがいいのかな?」 みなみ「・・・うん・・・」 ゆたか「先輩のことは・・・その内知られちゃうかもしれないから。早めに断った方がいいかも」 みなみ「・・・うん。明日・・・昼休みに言うよ」 ゆたか「・・・大丈夫?私ついて行こっか?」 ゆたかが、不安そうに私を見る。 ・・・私は、笑顔。 みなみ「ううん、大丈夫。言えるよ」 ゆたか「みなみちゃん・・・」 みなみ「それに、側にいなくても、ゆたかは一緒だから。だから、大丈夫」 ゆたか「・・・うんっ」 今度は、二人共、笑顔。 大丈夫。 ゆたかが、いてくれるから。 勝負は、明日。
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トモコレwikiのなりすましが酷くてワロタwwwwwwwww 運動会の間に凄い執念www 逆恨みもいいとこだわwww って事でトモコレwikiからは消えるんで 塚、消える事は内密に -- (鐘音リョウ◆eEExtwXIDE) 2012-06-17 17 49 38
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みなみ「・・・・・・ど、どうぞ、粗茶ですが」 「ありがとう、岩崎さん」 先輩が、いる。私の目の前に。こんな時間に。 母「いらっしゃい。お家遠いんでしょうに、よく来たわねぇ」 「すみません、こんな時間に。すぐ帰りますから」 母「いえいえ、ごゆっくりどうぞ。なんなら泊まって行きます?」 「・・・え、ええっ!//////」 みなみ「・・・っ!!お、おかっ・・・」 母「ふふふっ、冗談っ。帰りはタクシー呼んであげるから、気にせずどうぞ。じゃあね~」 「は、はぁ・・・///」 みなみ「/////////」 母は、ずっと目をキラキラさせたまま、部屋から出て行った。 新しいおもちゃをもらった子供のような目・・・なんとなく、みゆきさんのお母さんを思い出した。 あとでどうなるか、考えるだけでも気が重い。 ・・・でも、今はもっと重要なことがある。それに集中しよう。 ・・・そう、先輩のこと。 ・・・住所は教えてあったけれど、先輩が家に来るのはこれが初めてだ。 実際、何度か迷いかけたらしい。 ・・・なんて、行動力。なんて、人。わかってはいた、けれども。 みなみ「・・・・・・ハァ・・・」 「・・・ご、ごめんね岩崎さん。びっくりしたでしょ」 みなみ「・・・当然です。説明して下さい」 「説明っていわれてもなぁ・・・」 みなみ「・・・ですから、何故来たんですか?」 当然の質問。何故。どうして。 「何故って言われても・・・どうしても岩崎さんに会いたくなったから、としか」 みなみ「あっ///いえっ・・・そっ、そうではなく、何故こんな時間にわざわざ?話なら電話で・・・」 「そう、それ」 みなみ「・・・えっ?」 「さっき、電話で話したとき。様子がおかしかったから」 みなみ「・・・・・!」 先輩・・・気づいて・・・ みなみ「・・・い・・・いえ・・・そんな・・・私は、別に・・・」 「メールじゃなくて、わざわざ電話ってことは、直接話して聞きたいことがあったってこと」 みなみ「・・・っ・・・」 「でも、やっぱり話しにくくて、やめた」 みなみ「・・・ぅ・・・」 「たぶん、明日になれば、岩崎さんが独りで結論づけて、話してくれなくなっちゃうから」 みなみ「・・・ぁぅ・・・///」 「だから、今日、聞きに来た。岩崎さんが、まだ悩んでる内に」 みなみ「・・・・・・・・・せん・・・ぱい・・・」 やっぱり、なんて人。 私のことなんて、全てお見通し。とてもかなわない。 「・・・話してくれる?何を悩んでたのか」 みなみ「・・・はい。」 ・・・私は、観念することにした。ここまで来てくれた先輩に負けて。 ・・・それに、思い出したから。 あの時、ゆたかと、二人で決めたこと。 思いに、フタをしないこと。 もちろん、誰かを想うからこそ、秘密にしたい思いもあるだろうけど。 それが、人を少し傷つけることもあるかもしれないけれど。 思いは水と同じ。溜まれば、澱んでしまうから。 みなみ「・・・先輩」 「・・・うん」 私は、聞きたい。 先輩の、あの時の、思いを。 みなみ「・・・先輩、私、今日・・・告白されたんです」 「えっ・・・はっ?えぇっ!?」
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「言ってみれば、出来レースって言うか。 相手は俺が当然断るのを知ってて、相手もそれを望んでいて、俺もそれをわかっていて。 それでも、そうせざるを得ない状況で。」 みなみ「・・・・・・・・・・・・」 「・・・苦しかった」 苦悶。先輩の横顔は、ひどく歪んでいた。 「『ゴメン』、って、ただ一言言えば、それで終わりなんだけれど」 「・・・どうしても、言葉にならなくて」 「・・・ただ、しばらくじっと固まってた」 「そうしたら、小早川さんが、言ったんだ」 ―――『ゴメンナサイ。先輩を困らせるつもりじゃなかったんです』 『ただ、伝えたかっただけ』 『答えは、いりません』 『だから、せめて』 『・・・嫌わないで、いて下さい』 『・・・それだけが、私の願いです。』 みなみ「・・・・・・・・・先輩」 「これで終わり。・・・情けないよなぁ、俺には、岩崎さんがいるのに。」 みなみ「・・・そんなこと、ありません」 よく、わかる。私だって、そうだから。 ほとんど知らない人に言われた私でさえ、こんなに心苦しいのに。 ・・・先輩は、ゆたかに言われたのだから。 みなみ「・・・先輩」 「・・・・・・・・・」 みなみ「・・・先輩は、情けなくなんか、ないです。」 「・・・でも、俺は・・・」 みなみ「先輩」 私は、先輩の手を、取って。 みなみ「・・・情けないから、断れなかったんじゃ、ないです。」 先輩の手を、強く握って。 みなみ「・・・それは、きっと。」 ・・・先輩の目を、見て。 みなみ「・・・先輩が、優しいから。優しすぎるから。」 それは、時には、ただの優柔不断に思われるかもしれないけれど。 みなみ「優しすぎて、壊れてしまうくらいに」 みなみ「・・・先輩の心が、暖かいから。」 「・・・岩崎、さん」 みなみ「・・・ありがとう、ございます」 みなみ「少しだけ、わかりました」 みなみ「・・・人に、好きに、なってもらった気持ち」 みなみ「嬉しいけど、苦しい気持ち」 みなみ「・・・とっても、難しい気持ち。」 「・・・それじゃあ、おじゃましました。」 母「ええ、またどうぞ。・・・でも、できれば今度は、昼間にね?」 「・・・う///ハイ。」 母「それじゃ。みなみ後はよろしく~」 ・・・もう、日は変わった。明日も学校だ。先輩も早く帰らなくては。 「・・・岩崎さん、ゴメンね?相談に乗りに来たのに逆に乗られちゃった感じだ。」 みなみ「・・・そんなこと・・・ありません。すごく参考になりました。ありがとうございます」 「そう?」 みなみ「ハイ」 「・・・・・・なら、良かったよ。また明日、っと、今日、か。学校でね?」 みなみ「・・・・・・はいっ」 ・ ・ ・ 母「行った?」 みなみ「・・・うん」 母「・・・泊まっていけばいいのにね~」 みなみ「っっ!なっ//////」 母「冗談よ。お父さん仕事でいなくて良かったわねぇ。いたら、何て言われることやら」 みなみ「/////////」 母「さ、早く寝なさいよ~」 みなみ「///・・・うん。」 今日、知った事。 それは、誰かを好きになるよりも、 ・・・誰かが、自分を好きになった時の方が、大変だということ。 ・・・だって、それは、人の気持ちだから。 自分の気持ちだって、簡単には変えられないのだから。